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武藤製作所は長年、金、プラチナ製品中心にマシーンチェーン、特殊貴金属溶接を手がけている貴金属加工技術の専門メーカーです。
当社で貴金属加工用に使用されている丸線やリボン線は最新型の編み機が要求する外寸正度や硬度が大変にシビアな為、線材の規格百分の一ミリ以内、硬度誤差は ほぼ無しが要求されます。また表面状態がそのまま磨き工程の結果に出てしまう為、使用されるダイスや圧延ローラー等は常に鏡面状態を保っております。また硬度を決定するなまし工程(アニール処理)に於いては長さ5mを必要とする水素ガスを充填した還元電気炉を使用し線材を送る速度と電気炉内の温度を 調整することに因り通常のアニール処理とは別世界の高精度な硬度をロットによる違いを発生せずに製作することが可能です。
溶解工程に於いては最低でも10kg以上の材料を大気を遮断した状態で、連続鋳造されます。材料自体がどれほど純度が高くても少量を溶解線引きしたのでは著しく純度が落ちてしまいます。
貴金属をキログラム単位で加工できるのは当社が通常業務(貴金属加工)で金や銀やプラチナを大量に処理している事によって成立致します。
前置きが長くなりましたが、当社で製造している「オーグ合金」を使用した各種製品は銀の持つ優れた電気特性と金の持つ耐酸性、伸び性を併せ持っています。
開発段階では、高純度銀線を試作しましたが、極端に太い線径を使用しなければ、俗に言われる銀臭さが解消できず,各種合金を試作した結果、最良の判断として
銀に金を含有させたオーグ合金が開発されました。しかしながら、ただ銀に金を混ぜただけでなく上記のような高度な線引き技術やアニール処理が一つとなり
初めてオーグ合金と呼べる物ができるのです。
現在、スピーカーケーブルや電源ケーブル、素線、スペードラグ、テフロン(PTFE)皮膜単線、ACプラグ等の開発が完了し販売を開始致しました。
開発中の物としてはプラチナ及びプラチナ合金を使用した物を試作中です。
また、お客様の中から「テフロンオーグ箔基盤」の開発要請なども来ており、試作の段階では今までの「ガラエポ銅箔基盤」とは全く別次元の音が出ていると 自負しております。
今後ともお客様の声にいつも耳を傾け貴金属専門メーカーの技術とその設備を活かし大手音響メーカーではできない製品を 開発製造していきたいと思っております。